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最初はシングルパス

サーマクールが日本に導入された頃は、まだ症例数も少なくチップも150Shotのスタンダードチップしかなかったため、施術方法は顔全体に1回照射(シングルパス)して終了でした。また、リスクに対しても未知な部分が多かったため、同一部位に2回以上照射することは危険とされていました。

この方法でもある程度の実績は出していましたが、現在よりも患者の満足度は低く、また1回でより効果を引き出そうとするあまり、出力レベルが高くなり、結果として痛みも大きく腫れが生じる割合も高いものでした。当時は、サーマクールといえば「とても痛くて腫れる治療」と評判でした。

サーマクールの革命

2004年4月、サーマクールに革命的な出来事が起こりました。300Shotスタンダードチップの登場です。
米国では症例を重ねた結果、1回だけ照射(シングルパス)するよりも、顔全体に照射後、リフトアップに有効な箇所(アンカリングポイント)に複数回照射(マルチパス)した方が、懸念されていた副作用の報告もなく、より効果も高められるという実績が出たのです。
これにより、Shotが2倍に増加した新しいチップが開発されました。

シングルパスからマルチパスへ

この新しい照射技術は、施術者には衝撃的でした。これまで直近での2回以上の照射はタブーとされてきたものが、強く推奨されることになったからです。
この技術理論は、「マルチパス・アルゴリズム(Multi-Pass Tx Algorithm)」と呼ばれ、今日の照射技術の根幹となっています。

マルチパス・アルゴリズムによって、サーマクールの効果や満足度が一段と向上しました。しかし一方では、Shot数の倍増により施術時間が長くなることで、患者の負担も増えてしまいました。
そこで今度は、1Shotの照射時間が短いファストチップや照射面積の大きなビッグファストチップの登場となるのです。(ビッグ)ファストチップの導入で、施術時間も短縮されました。

シングルパスとマルチパスの比較マルチパスは、1回の出力レベルを従来より低く設定します。右表のように、出力レベルを低くしてもマルチパスを行う方が、高い出力レベルでのシングルパスよりもコラーゲンの収縮が大きいというデータがあります。

出力を抑えることで、痛みも若干緩和されます。患者の負担も軽減し、これまでの「とても痛くて腫れる治療」というマイナスイメージも解消されてきました。

Shot数はどんどん増加していきます。これまでのスタンダードチップは300Shotまでだったため、アンカリングポイントへのマルチパスは多くても3回程度でしたが、今日では5回のマルチパスも可能です。
ちなみに600Shotの3.0cm²チップなら、1.0cm²のチップ1,800Shot分に相当します。(もちろんたくさん照射すればいいと言うわけではありませんが...)
クリニックによって使用するチップはさまざまです。事前のカウンセリングで、施術に適したチップが選択されます。

続いては、サーマクールの効果を最大限に引き出す最もポピュラーな照射テクニック「マルチパス・アルゴリズム」について具体的に説明します。



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